出版はヤクザな商売⁉︎
先日、あるパーティーで友人とワインを飲みながら、おしゃべりしていたとき、友人はニコニコしながら「息子がね、出版社に就職したいって言い出したのよ。駄目!ヤクザな商売、絶対駄目!って許さなかったわ」。ムムム‥。ゲゲゲ‥。
私「え〜、なんで出版がヤクザなんです?」友人「だってヤクザじゃない。売れるかどうか賭けみたいなものでしょう。安定した職業に就いてほしいのよ」
私「ハ〜〜」。
本を作るって、すごく楽しいことですよ。著者さんとの出会いがあり、著者さんの思いを一緒に一冊の本にする。本の先には、書店があって、その先には読者がいる。本に挟んであるハガキに本の感想を書いて送ってくださったのを読むのも楽しみだし。
だから、ヤクザと言われても、本作り止められませんね〜。😄 (瀬川)
福岡マラソン、またハズレ
私は、基本的には毎日走っている人です(雨とか降るとさぼりますし、飲み会などに誘われるとそっちへ行きますが)。そして、走ることで人生が変わったと日々実感しています。
どう変わったかというと、ラン仲間がいっぱいで、若い男性から渋い男性までボーイフレンドが増えた!かわいくて若い美ジョガーともお友達になれた!20代の体重に戻った!娘と一緒に国内から海外までのいろんな大会を走る旅が楽しめて仲良し母娘でいられる!などなど、数え上げればきりがないほど私の人生変わりましたよ。
なのになのに、地元の大会、福岡マラソン、今年もハズレました。(;_;)
あ〜〜、くじ運悪し。最近、ランナーが激増して、なかなか好きなレースに出られなくなりましたね〜。
激増したランナーの中には、もしかしたら私の著書『走ることで人生が変わった』を読んでくださって「走ろう」と思ってくださった方がいたのかもしれない。世界的な記録を持つランナーからスロージョグを楽しむ人まで27人の「走る」理由を、まだ読まれてない方、ぜひ読んでみてください!
なんて言うと、ますます福岡マラソンの競争率上がるかなぁ。😄😄
2016年7月8日号シティリビングにも本の紹介をしていただきましたよ〜。😄(瀬川)
本屋に本がない
このところ、書肆侃侃房は福岡の出版社だと必要以上に意識させられることが多い。文学ムック「たべるのがおそい」の今村夏子さんの作品「あひる」が芥川賞にノミネートされたから、ということもあるが、「たべるのがおそい」はどこの書店で買えるのか、といわれることも多い。どこの書店でも、買えるのに。というより、注文してさえいただければ、全国どこの書店にもお届けできるのに、と思うのだ。
そう思っていたら、6月30日号の「新文化」に興味深い記事が載っていた。広島のウィー東城店の佐藤友則さんという方が、「ある日を境に人気コミックの配本数が激減。これは死活問題だ」というような趣旨の寄稿文を寄せている。読者の要望に応えるために、図書カードを手に町の他の本屋さんに買いに走っている、という悲鳴にも似た訴えなのだ。どうしてこんなことが起こっているのかは、この長い記事を読んでもらいたいのだが、「町の本屋を大事にしよう」というのはお題目に過ぎず、本が売れないといわれるけれど、それはほんとうなのか。売れる本があるのにその本が入らない、これでは売りたくても売れないではないか、とまあ、そんな悲痛な訴えに満ちているのである。
その最後の言葉はこうだ。
「次世代に本屋をどうやって残すのか。私はその視点で今日を生き、明日を想い、1冊の本を手渡したいのです。」胸にしみる。
版元も同じだ。ちいさな版元の本はなかなか書店に置いてもらえない。読者がほしいと思う本をつくる。それに尽きるのだが。(田島)