シンポジウム「ニューウェーブは、何を企てたか」ご案内

シンポジウム「ニューウェーブは、何を企てたか」

荻原裕幸 穂村弘 西田政史 加藤治郎

開催日時:2018年6月2日(土)13:30~

会場:栄ガスビル キングルーム

https://wave20180602.wixsite.com/wave20180602

 

 

谷川俊太郎さんから劉霞さんへ、返歌が(田島安江)

谷川俊太郎さんに

劉暁波詩集『独り大海原に向かって』と

劉霞詩集『毒薬』をお送りした。

『毒薬』に「無題―谷川俊太郎にならって―」

という作品があったからだ。

 

そうしたら、思いがけなく、谷川さんから

「劉霞に」という素晴らしい詩が届いた。

この詩集を読んですぐ書いてくださったのだ。

劉霞さんがこの詩を読まれたら、きっと涙を流して喜ばれるだろう。

いつか、そんな日が来ることを心から願っている。

 

春霞を眺めながら、しみじみと、二人の詩を読んだ。

 

「無題―谷川俊太郎にならって―」(劉霞)

うんざり
 
もううんざり 見えるだけで歩けない道
もううんざり 汚れた青空
もううんざり 涙を流すこと
もううんざり いわゆるちり一つない生活
もううんざり 偽りのディスクール
もううんざり 植物が萎むのも
もううんざり 眠れぬ夜も
もううんざり 空っぽのレターボックスも
もううんざり すべての非難も
もううんざり 言葉の失われた歳月も
もううんざり 鳥かごも
もううんざり 私の愛も
もううんざり 身についた「緋文字」も もう
 
もううんざり

            (2016年9月)

 

 

「劉霞に」(谷川俊太郎

 
言葉で慰めることも
励ますこともできないから
私は君を音楽でくるんでやりたい
どこからか飛んで来た小鳥の君は
大笑いしながら怒りを囀り
大泣きしながら世界に酔って
自分にひそむ美辞麗句を嘲笑い
見も知らぬ私の「無題」に
君の「無題」で返信してくれた
そうさ詩には題名なんてなくていい
生きることがいつもどこでも詩の題名
一度も行ったことのないところ
これからも行くことはないところ
国でもなければ社会でもない
そんな何処かがいつまでも懐かしい
茶碗や箸や布団や下着
言い訳やら噓やら決まり文句
そんなものにも詩は泡立っている
君のまだ死なない場所と
私のまだ死んでいない場所は
沈黙の音楽に満ちて
同じ一つの宇宙の中にある
              (2018年3月)

「新鋭短歌シリーズ」第4期刊行スタート記念フェアがはじまります!!

「新鋭短歌シリーズ」第4期刊行スタート記念フェアがはじまります!!

『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(初谷むい)、『冒険者たち』(ユキノ進)、『ちるとしふと』(千原こはぎ)がいよいよ刊行になります。

「新鋭短歌シリーズ」第4期の第一弾刊行スタートを記念して、大学の書籍生協にて「新入生のあなたに届けたい短歌があります」フェアを開催します。

新鋭短歌シリーズの著者の方たちに新入生に向けた一首を作っていただきました。また、メッセージも寄せていただきました。

ぜひフェアを御覧ください。気になった歌集があれば手に取ってみてください。新たな短歌との出会いになればうれしいです。

追記(2018年7月23日)

日本現代詩歌文学館官報(詩歌の森)で、栗木京子さんがフェアについて書いてくださいました!

「大学の生協の書籍部が会場になっていることに注目した。新学期になって講義の教科書や参考書が平積みにされている書籍部に、歌集がずらりと掲示されている。今まで短歌に何の関心ももっていなかった学生たちがフェアにふと足をとめ、その中の何冊かを手に取ってくれれば素敵なことである。〔……〕フェアは貴重なエスコート役になっている。ここから短歌の輪が広がってゆくことを願いたい」

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◆開催店舗

東京大学生協本郷書籍部

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京都大学生協ショップルネ

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早稲田大学生協戸山店

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北海道大学生協クラーク店

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ジュンク堂書店滋賀草津

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第一回笹井宏之賞 募集要項

第一回笹井宏之賞 募集要項

<選考委員> 大森静佳、染野太朗、永井祐、野口あや子、文月悠光

<募集作品> 未発表短歌50首 応募作品は1人1篇(50首)まで。受賞作品の雑誌掲載権は書肆侃侃房に帰属します。

以下の事項も提出してください。

作品表題・氏名・筆名・生年月日・年齢・性別・郵便番号・住所・電話番号・メールアドレス

<締切> 2018年10月15日(月)24時

<選考方法> 一次選考では、4選考委員(大森、染野、永井、野口)全員が全作品を読み、候補作品を30篇前後に絞り込みます。二次選考では、全選考委員(大森、染野、永井、野口、文月)が選考会によって授賞作品を決定します。一次選考、二次選考ともに作品表題と短歌作品のみをもとに選考を行います。

<笹井宏之賞> 賞状・副賞として書肆侃侃房から歌集出版(笹井宏之賞を受賞した場合、歌集出版権は書肆侃侃房に帰属します)

笹井宏之賞とはべつに各選考委員による個人賞も授与します。

<発表> 短歌ムック『ねむらない樹』第2号(2019年1月末発売予定)誌上

<応募方法> 以下の応募フォームよりご投稿ください。


朝日新聞


毎日新聞


週刊読書人

 

中日新聞

 

新文化

https://www.shinbunka.co.jp/news2018/05/180521-03.htm

『花は泡、そこにいたって会いたいよ』&『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』刊行記念のイベントを開催します!!

書肆侃侃房 短歌イベント in 札幌
 
◆『花は泡、そこにいたって会いたいよ』刊行記念 初谷むい×山田航トーク&サイン会
出演:初谷むい(歌人、『花は泡、そこにいたって会いたいよ』著者)、山田航(歌人、『花は泡、そこにいたって会いたいよ』監修者)
日時:4月25日(水)18時30分~20時
場所:書肆吉成丸ヨ池内GATEギャラリー(北海道札幌市中央区南1条西2丁目18 IKEUCHI GATE 6F)
※予約不要、参加費無料
【初谷むい】 1996年生まれ、北海道在住。北海道大学短歌会、短歌同人誌「ぬばたま」所属。

トーク終了後にサイン会を行います。
『 花は泡、そこにいたって会いたいよ』 初谷むい著 山田航監修 書肆侃侃房刊 1700円+税

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『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』刊行記念 雪舟えま朗読&サイン会
出演:雪舟えま(歌人・小説家、『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』著者)
日時:4月26日(木)19時~20時
場所:がたんごとん(北海道札幌市中央区南1条西15丁目1−319)
※予約不要、参加費無料
雪舟えま】1974年北海道札幌市生まれ。歌集に『たんぽるぽる』、『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』、小説に『タラチネ・ドリーム・マイン』、『バージンパンケーキ国分寺』、『プラトニック・プラネッツ』、『幸せになりやがれ』、『恋シタイヨウ系』、『凍土二人行黒スープ付き』、『パラダイスィー8』、アルバムに『ホ・スリリングサーティー』などがある。
 
※朗読終了後にサイン会を行います。
『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』 雪舟えま著 書肆侃侃房刊 2000円+税

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現在、二つの書店では書肆侃侃房の歌集フェアが開催中です!!

書肆吉成 丸ヨ池内GATE6F店

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がたんごとん

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