韓国女性文学シリーズはじまりました

書肆侃侃房の海外翻訳のWoman’s Bestのシリーズで、「韓国女性文学シリーズ」の刊行がスタートしました。一作目の『アンニョン、エレナ』金仁淑(キム・インスク)が先週できあがってきました。金仁淑さんは、韓国で最も権威ある文学賞、李箱文学賞など多くの賞を受賞している作家。7作の短編はどれも面白く、校正をするのがとても楽しくもありました。『たべるのがおそい』創刊号掲載の「コーリング・ユー」で韓国の翻訳小説を初めて読み、この『アンニョン、エレナ』の表題作である、「アンニョン、エレナ」を読み始めて、韓国の小説っておもしろいなと。

さらに続けて、『菜食主義者』漢江(ハン・ガン)/クオン、『生姜 センガン』千雲寧(チョン・ウニョン)/新幹社を読みました。どの作品も読み応えあって、どうしていままで読んでこなかったかなとちょっと後悔...。韓国映画は好きでたくさん観てきたし、翻訳小説も欧米のものなどはちょこちょこ読んできたのに…。韓国の小説はこれまでなかなか読む機会がなく、今回とてもいいきっかけになりました。まだ、韓国の小説を読んだことないという本好きの方に、『アンニョン、エレナ』ぜひ手に取って読んでもらいたいです。

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明日9月22日は、アクロス福岡にて『アンニョン、エレナ』キム・インスクさん、『生姜』チョン・ウニョンさん、新鋭短歌シリーズの監修者の東直子さんの講演会があります。入場無料で、まだ少し席があるそうなので、お時間がある方はぜひ!

書肆侃侃房 » 「日本と韓国の女性作家はいま」講演会のお知らせ

 

また、9月25日には、東京国際ブックフェアやクオンのブックカフェCHEKCCORI(チェッコリ)でもイベントが行われます。みなさん、ぜひご参加ください。

2016東京国際ブックフェア内 韓国文学翻訳院主催トークイベント

 

 

アンニョン、エレナ (Woman's Best 韓国女性文学シリーズ1)

アンニョン、エレナ (Woman's Best 韓国女性文学シリーズ1)

 

 

生姜(センガン)

生姜(センガン)

 

 

菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)

菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)